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第 3 回 看護英語ワークショップ 【 2017.10.22 開催 】 レポート

10月22日(日)に「第3回看護英語ワークショップ 会話のパターンを覚えよう!〜インフルエンザの疑いがある外国人患者への対応〜」を開催し、台風が近づく悪天候の中、16名の方々(看護師10名、薬剤師1名、医療事務1名、教員1名、会社員2名、通訳ガイド1名)にご受講いただきました。

今回は時期的にハロウィンと重なったため、魔女マーガレットから受講生の皆さんにTreatとしてお菓子が配られ、喜んでいただきました。

ワークショップは二部構成で、第一部は、IPECの看護英語専任教師であるマーガレット・レイ先生が「英語で学んでみよう〜Standard Precautions: 標準予防策〜」というテーマで講演し、第二部は、当協会看護英語教育担当の教師達による「ワークショップ〜インフルエンザの疑いがある外国人患者への対応〜」を行いました。

第一部:「英語で学んでみよう〜Standard Precautions: 標準予防策〜」

マーガレット先生は、米国看護師資格及び看護学学士の資格を持ち、米国内で外科・内科・手術室・婦人科クリニック・訪問看護(糖尿病ケア・食事指導・在宅での透析)など20年以上看護師として第一線で活躍。その後医療英語教授法資格及び国際的な英語教師資格を取得。2011年からIPECの看護英語教育担当、及び専任教師として従事し、2017年American Holistic Nurses Association認定のNurse Coach資格も取得しています。

講演は「Standard Precautions:標準予防策」と「Universal Precautions:普遍的予防策」の違いについての説明から始まりました。血液感染対策として考案されたUniversal Precautionsに対し、Standard Precautionsは対象範囲を血液のみならず空気・接触による感染まで拡げて対応しよう、という予防策であり、現在、すべての医療施設・社会福祉施設において、最も重要な感染対策となっています。受講生の中でも看護師の皆さんは日本語で既に学習し、現場でも実践されていますので既知の内容となりますが、英語では初めて聞く単語も多く、皆さんノートを取っておられました。

感染経路として空気感染・血液感染・接触感染・飛沫感染が挙げられました。それぞれ Airborne, Blood-borne, Contact, Droplet という英語で示され A・B・C・D の順番になっていたので、覚えやすいと感じました。

病原菌の侵入を防ぐには、まず「Contaminated:汚れている状態 」を「Decontaminated:清潔にする」ことが大切で、それには、やはり「Hand Hygiene:手指を清潔に保つこと」が何よりも重要、ということで、手洗いの手順を英語で学びました。石鹸を泡立てて20秒間しっかり洗う際、Happy Birthdayの歌を歌いながら洗うと、長さがちょうどいいそうです。

「Personal Protective Equipment (PPE):個人用防護具」については、医療現場で使われているガウン・マスク・ゴーグル・フェイスシールド・手袋はなぜ必要なのか、いつ必要なのか、の説明を受けました。「清拭の時は何を身につけますか?」「出血対応時に身につける防護具は何ですか?」と、マーガレット先生が質問しそれに対して英語で答える、というやり取りもありました。

最後に、感染予防についての患者指導において最も大切なことは何か、を学びました。何より重要なのは手洗い、そしてくしゃみをする時は口を肘で覆うかティッシュを使う、という指導も大切、またインフルエンザの場合は解熱後も少なくとも24時間は外出を避けましょう、と説明されました。

日本語ではすでに知っていることも英語で学ぶと新鮮で、皆さんとても真剣に聴き入っていました。ところどころにマーガレット先生の体験も挟まれ、とても楽しい講義でした。「知っている基本的な内容だったので理解できた。」「英語でもわかりやすかった。」「普段日本語の中で使っている「コンタミ」「PPE」の意味がわかった。」「体系的に説明されていた。有意義だった。」というご感想をいただいています。

第二部:「ワークショップ〜インフルエンザの疑いがある外国人患者への対応〜」

インフルエンザの症状を訴えて来院した患者と看護師のやり取り(問診、検査・処方薬の説明)を中心に、そこから派生する語彙・表現を学び、最後はひとりひとり処方薬についての説明のシナリオを作り、お互いに情報を聴取し合うというロールプレイを行いました。

前半は問診の場面。インフルエンザの疑いがある患者の現病歴を取っていきます。メインダイアログを聴き取り、マーガレット先生の後について発音の練習をした後、教師とロールプレイを行いました。一文ずつ何度も繰り返すことで、「英語を話す」ことに慣れていきます。

その後、グループに分かれたインフルエンザの検査説明の文章並び替えゲームでは、皆さん協力し合いながら楽しく参加されていました。

後半は処方薬についての説明を学びます。まず、一般的な薬の飲み方の説明(名前・種類・用法・用量)を練習してから、インフルエンザ罹患時に処方される薬についての文章を作り上げるゲームに、先ほどのグループに分かれて挑戦です。皆さん、設定時間よりずっと早く完成されていました!

ゲームで出てきた表現を復習しながらの解説があり、いよいよロールプレイです。 学習したことや配布された薬シートの内容を参考に、服薬指導のオリジナルのシナリオを作り、その後、隣同士でロールプレイを行いました。看護師役は自分のシナリオに沿って薬について説明し、患者役は聞き取ったことを聴取シートに書き込んでいきます。 各自説明は2種類、聴取は4種類でき、とても勉強になったようです。

「具体的・実践的な内容で良かった。」「単語の発音が確認できた。」「これからの季節に活用していきたい。」「インフルエンザの疑いがある患者が来たときの流れが確認できた。」「ロールプレイをやることで覚えられる」「とても汎用性が高い内容だった。」などのご感想をいただきました。

IPECでは、今後も看護師を始めとする医療従事者の方々に実践で使える英語を提供していきます。


【今後の予定】

・2017年 11/23(木) 看護英語セミナー
http://www.topec.org/medical_nursing_seminar_201711.html
・2017年 12/9(土) 実践セミナー
・2018年 2/18(日) 看護英語ワークショップ

★ 2017年11月開講 日本人教師による看護英語講座
http://www.topec.org/medical_nursing1-2.html
★ 随時開講 アメリカ人教師による看護英語講座(プライベートコース)
http://www.topec.org/medical_nursing2-private.html

*日程・内容は変更になる場合がありますので、詳細はホームページでご確認ください。