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看護英語セミナー レポート        開催日:2016/03/19(土)

3/19(土)に、「看護英語セミナー現役の看護師・看護師を目指す学生の皆様のための実践的な看護英語テキスト〜『Nursing English in Action』の活用法〜」を開催しました。
当日は、22名の方にご参加いただき、大盛況のうちに終了いたしました。(英語教員(3)、教育機関(4)、看護師(10)、助産師(1)、看護学生(1)、その他(3))
本セミナーは、2015年10月に出版いたしましたIPECオリジナル看護英語テキスト『Nursing English in Action』をより多くの方に知って活用していただくために開かれました。
第一部では、本テキストを監修いただいた名古屋大学大学院医学系研究科 基礎・臨床看護学講座 山内豊明教授(医学博士・看護学博士)に「看護師・看護学生に英語教育が必要な理由」をご講演いただき、第二部では、当協会看護英語専任教師による、プレゼンテーション「Cultural Diversity〜アメリカの医療現場と日本の医療現場〜」と、本テキストを使ったモデルレッスンを行いました。
第一部では、山内教授がなぜ臨床医師として8年間日本で働いた後に、アメリカにて看護師の資格を取得したのかというお話、そして、異なった文化背景を持つ人々と生活していくにはどのような心構えが必要なのかということについて、とても興味深いご講演をいただきました。
英語を使って海外で働きたいという人は多いが、そのためには英語だけではなく、その国の文化や接する人々の生活スタイルについても学ばなければならない。また、自分が英語圏に赴くと同時に、英語圏の人々がこちら側に来るという状況も考えることが重要であるとおっしゃっていました。特に、医療現場においては、多文化背景を持った人々を区別することなく、対応することが必須である。それには、英語が話せることが条件になってきて、看護師や看護師を目指している看護学生に英語教育が必要な理由はここにあるといえる。これらはこれからグローバルな社会になっていく上で、最初の課題となると述べていました。   これからは、自分以外は多文化であると考え、同一化するのではなく、発想や考えの違いがあることを理解するべきである。英語を「英語」として勉強するのではなく、異文化を理解するための「ツール」として勉強することが需要であるという言葉で講演は締めくくられました。
第二部では初めに、当協会の看護英語専任教師Margaret Raye, RN先生が、日本の医療現場で自分が患者として経験したこと、日本の看護師に期待することを講演しました。 会場では、グループワークを通して、同じ日本人同士でもそれぞれ皆異なった思想や考えを持っているということを体験しました。 また、Margaret先生が日本で患者となったときに思うことは、日本の病院は、「いきやすくて便利で、すべてが早い」ということだそうです。その反面、時々、外国人を見ると構えてしまう看護師の方がいるので、お互いに笑顔で安心して接してほしいと述べていました。
次に、当協会の看護英語アドバイザーの橋本実和先生が、アメリカで看護師として働いて経験したこと、感じたこと、またアメリカと日本の医療現場の違いについてとても興味深いお話をいただきました。 アメリカでは、日本のように夜に消灯時間が無く、皆さん好きな時間に就寝するそうです。また、日本のように全ての医療従事者が全ての業務を分担するのではなく、一人ひとり分業制になっているので、自分の業務に集中してより専門的に働くことができるといっていました。
第二部の後半では、当協会看護英語専任教師 看護師 小口順子先生によるモデルレッスンを行いました。今回は、看護英語を学んでいく上で基本となる体の部位の名称、痛みの言い方などをまとめているChapter 2を取り上げました。
参加者の方には、実際の授業を想定して学生役になってもらい、質問をしたら応答するという感じにインタラクティブに進んでいきました。
Vocabulary, Useful Expressions のパートでは、CD音声に繰り返して発音の練習をしたり、Speakingのパートでは、まずは小口先生とMargaret先生で見本をやってから、参加者がそれに合わせて繰り返し練習をしたりしました。
また、「重症化ゲーム」といって、習った表現を使いながら、一人ずつ症状を加えていくというアクティヴィティもしました。このゲームは、表現を学んでいくこともできますし、前の人がいったものを覚えるという練習にもなります。
当日の参加者の方々からは、「自分が働いている外来で使用している英語の表現が沢山でてきたので、使ってみようと思います。」や「学生としても看護師としても今後すごく使えるのではと思いました。」というご意見をいただきました。また、「実践に基づいたテキストなので、現場に役立つと思います。」や「医療現場にいた人が講師だと、医療英語を学ぶ上で生きた英語を学べると思う。」という声も寄せられました。多くの医療機関のかたにご参加いただき、「このテキストは現場で使える実践的なもの」というお声をいただきました。
今後とも、よりよい看護英語教育をご提供できるように今回のセミナーでいただいたご意見を参考にさせていただきたいと思います。